金の使い道に疑問を持つ声が増える中、ヒカルさんが「日本人が苦しんでいるのになぜ外国にお金をばら撒くのか」という問題提起をしました。政治に関する知識がなくても一緒に考え、学ぶことの大切さを訴えるヒカルさん。この対談では、外国人への支援の実態や、政治と国民のレベルアップについて林さんと熱く語り合います。
なぜ日本人が苦しんでいる中で外国に税金をばら撒くのか？YouTuberヒカルが問題提起
ヒカル：こんにちは、ヒカルです。前回の財務省関連の動画がとても大きな反響をいただきました。政治のことをもっと知りたい、日本の現状を知りたいという声がたくさん届いています。僕自身も知識がないので、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
このYouTubeの場をネット上の「国会」のようにして、コメント欄を活用して意見交換しながら知識をつけていきたいと考えています。一人でも多くの人が今の日本に向き合うきっかけになれば良いと思います。
前回のコメント欄で多くの「いいね」がついていたのが、「日本人が今めちゃくちゃ苦しんでいるのに、なぜ外国にお金をばら撒いているのか」という疑問でした。生活保護や医療費、ODA（政府開発援助）など、僕も詳しくない分野についてです。
今回も林さんをお招きして、知識を深めていけたらと思います。林さんは前回批判を浴びましたが、これは答えのない世界だと思っているので、様々な意見があって良いと思います。一緒に議論し、考える場になればと思います。
外国人への支援に関する疑問
ーなぜ日本が苦しんでいるのに外国の方にお金をばら撒いているのでしょうか？
林：確かにこれはよく議論になるテーマです。「なぜ日本が貧しいのに外国にお金を配っているのか」というのは、主に3つの論点があります。
1つ目は生活保護費で、あまり社会保険料を払っていない外国の方に流れているのではないかという懸念です。2つ目は医療費で、日本は医療費が安いためツアーで来日し、安く手術を受けられるのではないかという問題です。3つ目はODA（政府開発援助）と呼ばれるもので、困っている国に橋を作るなど、何兆単位で援助していることです。
ヒカル：確かに「なぜこんなに日本は苦しいのに、お金を配っているのだろう」という疑問が湧きますね。まず日本人を優先すべきではないかと思います。
林：その気持ちはよく分かります。皆さんの意識の高さを感じます。結論から言うと、生活保護などで外国人に支給されている予算と、日本に住んでいる外国人の人口比で考えると、外国人の方が少し多めにもらっているかもしれませんが、そんなに誤差はないんです。外国の方も相応に税金を納めているからです。
日本人と外国人の支援バランス
林：ただ、その「少し多い」というのが違和感を生んでいるのかもしれません。これは外国の方が日本でなかなか仕事が見つからないなど、困っている人が多いことも一因かと思います。
ヒカル：でも正直、自分に余裕がなければ人に優しくできないですよね。外国の方に優しくしたい気持ちはあるし、日本で普通に生活して活躍してほしいと思います。ただそれは、まず日本に住んでいる日本人がある程度満たされた上で成り立つことだと思うんです。
林：金額で言うと、年収600万円の人の5,000円くらいの割合になるんじゃないでしょうか。その5,000円分を外国の方に渡したくないと思うなら別ですが、年収の0.数%くらいを世のため人のため、日本に来てくれた外国の人のために使っても良いのではないかと思います。
1年のうち1日分くらいしか外国人支援に使われていないと考えると、それほど大きな負担ではないかもしれません。また、外国人も働いて税金を納めていますから、一方的に日本だけが与えているわけではありません。
ヒカル：逆に、海外では日本人は同じような待遇なんですか？僕たちが海外に行ったときに生活保護を日本と同じように受けられる国がたくさんあるのか、それとも日本だけが外国人を優遇している優しい国なのか、どちらなんでしょうか？
林：そこまで詳しくは分かりませんが、日本は優しい国だと思います。
国民の声と政治の距離
林：上の人たちは、思っているより外国人に配っている分は少ないと考えているかもしれません。年収の10〜20%を外国人に配っているのなら問題ですが、実際は1日分程度でしょう。
ヒカル：その「少し」とは言っても数千億単位ですよね。日本の予算は200兆〜400兆くらいでしょうが、削れるところは削ってほしいという思いです。
林：確かに、自分たちも苦しんでいるから削れるところは削ってほしいという声が上がるのは当然です。医療費に関しては「黒字説」もありますが、一部不正利用の問題もあります。
こうした不正利用を防ぐために、自民党はマイナンバーと保険証を一体化しようとしています。現在の保険証には顔写真がないため、他人の保険証で受診できてしまう可能性があるからです。対して立憲民主党は「保険証は大事だからそのままにしよう」と主張しています。
政治への関心を高める取り組み
ヒカル：前回の話を聞いていても思ったのですが、こういうテーマを扱う場が少なすぎると感じます。僕は自分のYouTubeチャンネルをネット上の「国会」のようにできればと思っています。
林：それはとても良いことだと思います。このチャンネルの効果はわずかかもしれませんが、少しでも多くの方がこういうテーマについて考えるきっかけになればいいですね。
世の中を変える方法、日本を変える方法は、唯一あるとしたら選挙に行くことです。選挙の投票率は5割くらいで、特に若者は参加しない傾向があります。私も正直選挙に行ったことがないのですが、今年は行ってみようかと思っています。
ヒカル：僕は別に自分が正しいことを言っているとは思っていないし、コメント欄が全部正義だとも思っていません。でも考えることは一つの正義なのかなと。
もっと議論できるような状況が生まれれば良いと思います。YouTubeで取り上げたことを大きなことだと捉えている人が多いですが、それだけ政治は閉鎖的なんですよね。ワンピースの「ワの国」みたいに鎖で閉ざされている状態です。
僕はその鎖を解こうとしています。それによって少しでも多くの人が政治について発信してみようと思うようになれば良いですし、それが連鎖していくことで少しずつ世の中が変わっていくのだと思います。
政治と国民のレベルアップが日本を変える
ヒカル：僕自身は恵まれた環境にいて、自分でお金を稼げて自由にやってきたので、デモが起きるほど切迫した状況の人がいることも知りませんでした。正直、無関係だと思っていました。「自分の人生を歩んでいるから関係ない」と思っていたのですが、YouTubeをやっていて視聴者の方も同じような思いを持っていることが前回の動画で分かりました。
僕の視聴者は政治にそれほど興味がないのではないかと思っていましたが、予想以上に「これを待っていた」という声が多かったのです。自分の視聴者が当事者だったことに気づきました。視聴者には幸せになってほしいですし、結局視聴者が幸せになることが自分の幸せにつながります。
林：政治家は国民の鏡という言葉があります。国民のレベル以上には政治家のレベルは上がらないのです。国民が選んでいる政治家なのですから、政治家のレベルを上げるには国民がレベルアップするしかありません。
ヒカルさんのチャンネルをきっかけに、多くの人が政治のことを考え、調べてみることで、意外と知らなかった事実に気づき、政治のレベルが上がり、より良い国になるでしょう。このYouTubeは社会的意義があり、日本を良くする可能性が本当にあると思います。
ヒカル：僕もよく「視聴者のレベルを上げること」について話していました。まさに同じ考えですね。一緒にドラクエのようにレベルアップしていきたいと思います。
外国援助の実態と誤解
林：外国へのばら撒きについて誤解もあります。例えば、政府開発援助（ODA）で世界に1兆円や2兆円を配っているというイメージがありますが、実際はもう少し複雑です。
例えばインドネシアに100億円渡して橋を作る場合、それは単なる援助ではなく貸し付けである場合が多いのです。後からその100億円は利子がついて返ってきます。会社にも一旦お金を貸して事業が回るようにするのと同じです。その橋の通行料収入で返済されるかもしれません。
さらに、その100億円の建設費は日本の建設会社が受注していることもあり、日本の経済も潤います。またインドネシアは「日本はいい国だ」と思ってくれて、国連などで日本が何か提案した時に味方になってくれることもあります。
実はばら撒きのように見えても、日本企業が潤ったり、外交戦略としてプラスだったり、実際には日本に帰ってくるお金だったりするのです。「ばら撒いて消えている」と思われがちですが、もう少し調べてみると実態は違います。
政治家と国民の距離
ヒカル：林さんは今の政治が正解だと思っているんですか？
林：今が完全に正解だとは思っていませんが、みんなが思っているほど間違ってはいないと思います。国会議員も官僚も皆、一生懸命頑張っていると思います。
ヒカル：では、なぜこんなにデモが起きたり、批判の声が上がるのでしょうか？
林：それは日本人の特性かもしれません。慎重に貯金して堅実に生きていこうという国民性です。また、政治家も国民も互いに理解し合えていないのかもしれません。政治家は一生懸命伝えようと思っても批判されるし、国民は政治が悪いと思っている。政治と国民の距離が離れすぎているのです。
ヒカル：テレビなど強制的に人の目に触れさせることができるメディアがあるのに、なぜそれを活用しないのか疑問です。本当に伝えようとしているのか違和感を感じます。
林：政治家もめげているのかもしれませんね。もっとできることがあると思いますが。
ヒカル：林さんは恵まれた側の人間だからこそ、そんな悠長なことが言えるのかもしれません。林さんは環境に恵まれていろいろなことを知ることができますが、世の中には情報が回ってこないきっかけがない人もいます。そのきっかけを作ることを国ができていないような気がします。
日本の政治家がこれほど嫌われているのは異常です。普通は国民と政治家が手を取り合うものですが、そういう感覚が全く感じられません。キングダムの世界では将軍がいて民衆が「頑張ります」と言うのに、現実はそうなっていません。総理大臣を支持している人を見たことがないほどです。
ともに日本をよくするために
ヒカル：僕はYouTuberとして、普段は楽しい動画を見てもらうことに注力していますが、こういう問題提起をすることも影響力を持った自分の役割の一つかなと最近思うようになりました。継続していけたらと思います。
もちろん、反響があまりにも悪かったら本業を優先しますが、プラスアルファでこういうコンテンツも受け入れてもらえるなら続けていきたいです。
林：有名な言葉で「政治家は国民の鏡」というものがあります。国民のレベル以上には政治家のレベルは上がらないのです。だからヒカルさんのチャンネルをきっかけに多くの人が政治について考え、調べることで、政治のレベルが上がり、より良い国になるでしょう。このYouTubeは社会的意義があり、日本を良くする可能性が本当にあると思います。
ヒカル：一緒にレベルアップしていきましょう。僕も含めて、知らないことがたくさんあります。でも、知らないなりに発信することに意義があるのです。一般的に政治関連の動画で100万再生を超えることはないそうですが、僕の財務省の動画は1日で150万再生に達しました。これは普通ではありえないことで、情報伝達の面で優れていることの証明だと思います。
もし視聴者の皆さんのレベルが上がれば、おのずと政治家のレベルも上がり、国力も上がって、日本という国がより豊かに発展していくはずです。そこに少しでも力添えできればと思います。
皆さんには、コメント欄でたくさんの意見や感想を寄せていただきたいと思います。それを見て全体のレベルが上がるはずです。いきなり1億人全員には届きませんが、まずはここにいる100〜200万人からレベルを上げていきましょう。切り抜きなども含めれば1,000万人くらいのインプレッションがあると思いますので、日本人口の1/10くらいの人数でレベルアップしていければと思います。
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