人気YouTuberのヒカルが、仲間のYouTuber・ラファエルの炎上発言に物申す動画を公開し、話題となっています。SNS上での影響力と責任について、本音で語ったヒカル。その言葉からは、YouTuber業界の抱える問題が浮き彫りになりました。
ラファエルの問題発言が波紋を呼ぶ
「一般人はXから去れ」発言の衝撃
事の発端は、YouTuberラファエルがX(旧Twitter)に投稿した過激な内容でした。「一般人からXを取り上げてほしい。言いたいことはお前らのコミュニティとか家庭内で話し合ってくれ。一般人が我々タレント様に意見するな、マジで」という投稿が炎上。これに対し、友人でもあるヒカルが苦言を呈する形となりました。
ヒカルは「これをYouTuberやタレントの意見代表として扱われるのは困る。一般の人がいないとSNSは面白くない」と明言。ラファエルの発言が業界全体のイメージダウンにつながることを懸念しています。
皮肉にも「一般人」のおかげでバズった投稿
さらに興味深いのは、この投稿自体が最初は全くバズらなかったという事実です。影響力の低下が指摘されるラファエルの投稿は、一般ユーザーが「こんなこと言ってるのにバズってない」と取り上げたことで初めて拡散されました。
「一般人から意見されたくない」と言った投稿が、まさに一般の人たちのおかげで注目されたという皮肉な展開に、ヒカルは「一番ダサいパターン」と辛辣なコメントを残しています。
YouTuberは「タレント様」なのか?ヒカルが語る本質
社会にとって「必要ない存在」という自覚
ヒカルは自身を含むYouTuberやインフルエンサーについて、率直な意見を述べています。
「僕たちって社会が回っていく上で何の意味もない。誰かの命に関わっているわけでもないし、生活で必要なものでもない。実際、余分なもの。エンタメなんて別になくても生きていける」
医者や看護師、インフラを支える人たちとは違い、YouTuberは社会の必需品ではないという厳しい現実認識。それでもこれだけいい生活ができているのは、視聴者のおかげだという感謝の気持ちを忘れてはいけないと強調しました。
SNSの本質を忘れていないか
ヒカルはSNSの成り立ちについても言及しています。
「そもそもSNSは商用利用で使われていなかった。楽しいからするものだった。YouTubeもTwitterも、最初は別にお金儲けで皆やってなかった」
素人が楽しんでいた場所に、後からお金目的で入ってきたのが自分たちYouTuberだという認識。その土台を作ってくれた一般ユーザーへの敬意を忘れ、「タレント様」を気取ることの愚かさを指摘しました。
「運良く稼がせてもらった」という謙虚さ
ヒカルは自身のことを「素人に毛が生えた程度の有名人」と表現します。
「オーディションに行って勝ち上がったわけでもなければ、本当にただの素人。ちょっと喋りがうまかったり、自分の見せ方がうまいだけで、特別すごいスキルを持っているわけでもない」
運良く先行者利益で勝ち上がっただけという認識を持ち、初心を忘れないことの重要性を訴えました。ラファエルの件は、SNSで生きていく上での「反面教師」だと断言しています。
探偵ナイトスクープ「ヤングケアラー問題」の深刻さ
テレビの過度な演出が子供を傷つける
動画では、探偵ナイトスクープで取り上げられた大家族のヤングケアラー問題についても言及されています。
ヤングケアラーとは、大人が本来負担するはずのことを子供が担っている状態のこと。6人兄弟の長男が下の5人の世話をし、家事をこなし、親の代わりを務めているという内容でしたが、テレビ側が過度な演出を行っていたことが発覚し炎上しました。
ヒカルは「本当にこれは少年からすると必死の叫び。藁をもつかむ思いで助けてほしくてSOSのサインを出している可能性がある」と指摘。助けを求めた子供を、大人たちが利用した形になったことへの怒りをあらわにしました。
炎上で状況が悪化する可能性
さらに問題なのは、炎上によって母親にヘイトが集中し、そのヘイトが子供たちに向かう可能性があることです。
「母親が叩かれれば叩かれるほど、長男の気持ちが晴れるかと言われたら、わからない。自分の母親なわけだから」
一番救われるべきは罪のない子供たちであり、テレビ局は取材するだけ取材して、その後のケアをしないと批判しています。
必要なのは制度改革と継続的なケア
ヒカルはこの問題を「国の問題でもある」と指摘します。
低所得の家庭が多くの子供を持つことは家庭を圧迫するため、国が子だくさん家庭をケアするか、そもそも制限を設けるか、2択しかないという極論も展開。生まれてきた子供たちが「生まれてよかった」と思えるためには、最低限の経済的サポートが必要だと訴えました。
また、探偵ナイトスクープで関わった以上、継続的に子供たちをケアする責任があるとも述べています。ヒカル自身は過去に誤送金問題で話題になった田口君を雇用するなど、「関わった以上は責任を持つ」姿勢を貫いています。
中町JPのETC問題「100%YouTuber側が悪い」
助けてくれた人に「うるせえ」
YouTuberの中町JPが、ETCカードを入れずに高速道路のETCレーンに進入し、止められた際に「うるせえ」と発言したことも取り上げられました。
ヒカルは「100%JP側が悪い。ETCカードを入れ忘れたのはJPが悪いし、止められたのも普通のこと。助けようとしてくれた人に対して、普通『すいませんでした』『ありがとうございました』でしょう」と批判しました。
「タレント様」意識の表れ
この件についてヒカルは、ラファエルの件と共通する「タレント様」意識を指摘します。
「『俺みたいなタレント、有名人、お金持っているのに時間取られて』という価値観がなかったら、そうならない。僕は本当に世間の人に迷惑をかけたくないので、店員さんに偉ぶるとか一番嫌い」
自分のミスで助けてもらったにもかかわらず、相手に悪態をつくという行為は理解できないと断言しています。
キャバ嬢「売女」論争に見る職業差別
言葉の使い方が新たな差別を生む
キャバ嬢のゆうぴすが「キャバ嬢は売女ではない」と発言し、反論を受けている件についても考察しています。
ヒカルは「そもそも『売女』という言い方が良くない。風俗系の人のことを指していて、そこの人たちも馬鹿にしている」と指摘。「パパ活とは一緒にしてほしくない」という発言自体が、風俗業の人々を馬鹿にする発言になっていると分析しました。
ネット上で理解を求めることの限界
世間的なイメージで言えば、キャバ嬢に対して「女を売っている」という偏見があるのは事実だとヒカルは認めます。枕営業という言葉があり、1億円のシャンパンを入れてもらうには何かしら特殊な関係があるだろうと、多くの人がうっすら気づいているからです。
しかし同時に、体の関係を持たずにやっている人もいるのも事実。だからこそ、ネット上で理解を求めることは難しく、自分の仕事に誇りを持って働くしかないと結論づけています。
「YouTuber=常識がないと思われているのと同じ。一括りにされても若干仕方ない。変に発言しない方がいい」
月額800円「ヒカルのInstagramサブスク」が好調
1週間で4,200人が参加
動画の最後では、ヒカルが最近始めたInstagramのサブスクリプションサービスについて紹介されました。
月額800円で、ヒカルの日常、自撮り写真、読んでいる漫画、質問箱での悩み相談、YouTubeの裏情報などが見られるサービスで、開始1週間で4,200人が参加する人気ぶりです。
★ヒカルのInstagram→ / / tadanokarisuma
目指すは「小さな国」
ヒカルはこのサブスクについて「お金じゃない。小さな国を作る感じ」と表現します。
ヒカルの思想を日々共有できる仲間を増やし、一緒に成長していく。全員でモチベーションを上げながら、恋愛においても仕事においても日々幸せになろうというコミュニティを目指しているといいます。
目標は1万人。Instagramの「親しい友達」機能に近い、クローズドなコミュニティ作りを進めています。
フォロワーデータは?
ヒカルのInstagramフォロワーは、男性42%、女性57%。年齢層は25〜34歳が47%、35〜44歳が25%、18〜24歳が14%と、25〜44歳で約7割を占めています。
まとめ:影響力には責任が伴う
今回のヒカルの発言からは、YouTuber業界が抱えるいくつかの問題が浮き彫りになりました。
第一に、影響力を持つことによる「タレント様」意識の芽生えです。ラファエルやJPの件は、視聴者あっての自分たちという原点を忘れた時に起こる問題だとヒカルは指摘します。
第二に、メディアの責任です。探偵ナイトスクープのヤングケアラー問題は、視聴率のために子供を利用し、その後のケアをしないテレビ局の姿勢を浮き彫りにしました。
第三に、ネット上での職業差別や偏見の問題です。キャバ嬢論争は、言葉の使い方が新たな差別を生むこと、そしてネット上で理解を求めることの難しさを示しています。
ヒカル自身も「僕含めてYouTuberって痛い」と認めつつ、客観視することの大切さ、そして「運良く稼がせてもらった」という謙虚さを持ち続けることの重要性を訴えました。
影響力には責任が伴う——。SNS時代を生きるすべての人に通じる、重要なメッセージではないでしょうか。

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